将来に投資するアフィリエイターと日銭で働く副業ライターの違い

ネットでできる副業には実に様々なものがありますが、その代表格としてアフィリエイトがあります。

ブログやサイトなどで記事を書いて、検索エンジンやSNSからやってきたお客さんに読んでもらい、その脇に添えた広告を見てもらったりクリックしてもらうと広告収入が入る仕組みです。規模は小さいものの、新聞や雑誌などと同じで、個人でもできるメディア事業ですね。

しかし、これは事業である以上、どのくらいの収入を得ることができるのかは取り組んだ人次第ということになります。毎日2,3時間取り組んで1年になるのに月5000円の収入にしかならないという人もいれば、ほとんど放置状態で全部で30記事しか書いていないのに、ある記事が大ヒットして月に50万が継続的に入ってきているという人もいるでしょう。

どのくらいの成果を得ることができるのかはアナタ次第ということで、大変夢がある副業です。その一方、毎日毎日2,3時間取り組んだのに月に5000円の収入にしかなっていない人にとっては大赤字です。

たった5000円でも副収入が入っているのだったら成功じゃないかと思うかもしれませんが、毎日2,3時間の労働力投入をしているのであれば、月に60~90時間も働いていることになります。これで月の収入が5000円じゃ時給100円にもなりません。それなら時給1000円のアルバイトでもしていたほうがマシでしょう。1000円×90時間=9万円の月額収入にもなります。

といった訳でアフィリエイトは事業であるわけですから、どのくらい働いたらどのくらいの報酬を得ることができるという基準がありません。天井がないぶん夢はありますが、取り組んだ人の大半がバイトレベルの時給も稼げているのか疑問なくらいです。

その一方、副業には決まった労働で決まった報酬を得ることができるタイプも有るのです。例えば前述のアルバイト、これも決まった労働時間で決まった報酬が入るタイプの副業です。現に副業に取り組んでいると経済誌のアンケートに答えた人の内、過半数が取り組んでいる副業はアルバイトでした。

当たり前のように副業に取り組む時代とはいえ、多くの人が自分で事業を行えるわけもなく、実際にはアルバイトやダブルワークなど賃金労働を副業としているケースが大半なのです。

ネットビジネスに目を向けると、そんな決まった報酬を得る副業の代表格としてライターという仕事があります。これはそのままの意味で、ウェブや雑誌の記事の執筆の委託を受けるというもので、ある意味フリーライターとも言えるでしょう。

素人の副業に回ってくる仕事といえば、大半がウェブの記事執筆依頼です。昨年大炎上したWELQなどの記事を執筆していたのも素人の副業ライターです。ランサーズやクラウドワークスなどのサイトで依頼を受けて記事の執筆を行い、1記事いくらという形で決まった報酬を得ることが出来ます。

記事の執筆を依頼したウェブメディア側は、書いてもらった記事を自社のウェブメディアに掲載して広告収入を得るわけですから、実はアフィリエイトとやっていることは基本的に同じなわけです。

ただ事業の主体が異なり、アフィリエイトが自分が事業体となり全てのリスクを引き受けたうえで全てのリターンを得るのに対して、ライターは事業体は別にありあくまで雇われとして結果に一切責任を持たないくて良い反面、報酬は決まった額しかもらえないという事になります。

つまりリアルビジネスに例えれば、飲食店を経営するのか、飲食店で従業員として働くのかという違いになります。アフィリエイトは飲食店を経営するわけですから経営リスクを全て自分で負う必要があります。失敗すれば働いても働いても碌な報酬を得られないということになりかねない反面、当たれば大金持ちになることも可能です。

一方のライターは、他人の経営する飲食店で従業員として働くことと同じです。お店が儲かろうが儲からなかろうが働いた分だけ給料を請求する権利があります。たとえお店が赤字で経営者が1円も報酬を得ることが出来ないどころか持ち出しになっていたとしても、それでも給料を要求する権利があります。その一方、お店が爆発的に儲かっていたとしても、決められた時給以上の報酬を得ることは出来ません。オーナーが大儲けをして高級外車を乗り回していたとしても、あなたは安い時給で働くしかありません。

天国か地獄かを覚悟でリスクを取り一攫千金を狙うか、大儲けできなくても賃金労働を行って確実に稼ぐか。どちらが良いのかということはなく、完全に個人の志向ということになります。

副業だからこそ一攫千金を狙いたい

それでも、どちらかといったらどちらがおすすめですか?という声が聞こえてきそうですが、副業としてでしたらリスクを取って大儲けを夢見るほうがおすすめですね。

前提として、本業はサラリーマンとして働いていること、一家を支えているためギリギリの生活をしていないことが前提ですが。今無職で本業としてアフィリエイターを目指すのはおすすめできません。確実に成功する保証がありませんし、成功できても成果が出てくるまでにかなりのタイムラグが有るからです。

また、結婚をしていて、なおかつ毎月給料日前にヒヤヒヤするようなギリギリの生活を行っているような場合は、副業であってもアフィリエイトはおすすめしません。将来の大儲けよりも目先のわずかな収入アップです。休日にアルバイトするなどして家計を助けてください。

無理せずに生活していけるだけのサラリーマンとしての本業の収入があって、副業でさらに豊かになりたい、将来の不安を取り除くために貯蓄を増やしたいという人であれば、アフィリエイトに挑戦するのはおすすめです。

副業ですから安心して失敗できます。アフィリエイトは本人の労働力以外に資金的な投資が必要ないのと、失敗しても本業の決まった定収入が有るので、たとえ失敗しても首を吊る必要がありません。

副業であるからこそ、安心してリスクを取り一攫千金を目指すことができるのです。

アフィリエイトとライターはどちらがお得?

副業として取り組むなら時給労働ではなくアフィリエイターがおすすめとは言いましたが、その実態はどうなのでしょうか?私の最近のアフィリエイトへの取り組みを例に見ていきましょう。

私はアフィリエイターとして15年のキャリアを持っています。今メインにしているのは物販アフィリエイトで、こちらではかなりの成果を上げていますが、これは初心者にとっては高度なことをやっているのであまり参考にはなりません。

そこで初心者目線でアフィリエイトを検証するために2年半前からブログアフィリエイトにも取り組んでいます。それがこのブログであり、同時期に始めたグルメブログです。このブログは放置気味なのであまりアクセスもなく参考になりませんので、熱心に更新しているグルメブログで検証していきましょう。

以前の記事でも検証しましたが、どうも私はブログフィリエイトに向いていないらしく、2年半以上も取り組んでいるにも関わらず碌な成果を出せていません。ブログ開始から2年半強で1000記事強を書きましたが、現在1日3500PV程度のアクセスしかありません。アフィリエイト収入は月に2万円程度です。

初めてのブログアフィリに取り組み1000記事を突破したグルメブログは、私の所有するサイト資産の中でも圧倒的なボリュームを持つビッグボリュームなサイトとなっています。 本日は、この私史上最もボリューミーなビッグサイトとなったグルメブログが2年半少々という期間でどれだけの収益を生み出すようになったのかという報告と成長の軌跡を見ていきたいと思います。
utunet.com

それも始めてから2年ほどはあまりに悲惨な状態でほとんど成果を出せていませんでしたので、少ないながらもやっとまともな小遣いを稼げるようになってきたのは今年になってからです。

そのため、現在の時点で累積16万円程度の広告収入しか生み出せていないのです。始めて2年半も経つのにその間16万円程度しかアフィリエイト報酬を得ることが出来ていないのです。悲惨・・・

それでいて1000記事を書くのに1000時間ほどを費やしているわけですからね。単純に割ってみれば時給160円ですよ。最低時給を遥かに下回ります。どこの発展途上国だよという時給ですね。何だそれならアフィリエイトじゃなくてライターのほうが明らかにいいじゃないかですって?まあまあ焦らないで焦らないで。

始めて2年強の2016年末の時点で計算した時給は、70円位だったんですから。そこから8ヶ月で時給160円まで上がってきたのですよ。このままのペースで行けば、あと2年位で最低時給くらいにはなる計算です。サイトのアクセスの伸びによってはもっと早いペースで最低時給に到達するかもしれません。伸びによっては1年後に最低時給を突破して時給1000円を超えていても何ら不思議ではありません。

なぜ年数が経てば経つほどブログアフィリエイトの時給が高まるのかというと、主に2つの理由があります。

第一にアクセスが伸びるからです。真面目に世の中の役に立つ記事を書いていれば、アクセスというのは基本的に右肩上がりに増えていきます。今年に入ってからまだ11記事しか更新していないこのクソブログですら、今年になってからアクセスが2倍以上になっているのですよ。

まともな記事を書いていて、なおかつメンテンナンス程度に月1ペースくらいで記事をアップしていれば、ブログの評価は年々上がっていきアクセスも増えるものなのです。逆に月イチ以上で更新しているのにアクセスが上がっていかないようなら記事内容などを見直す必要があるでしょう。

そして第二に累積報酬が積み重なっていくからです。最低で月一くらいでブログのメンテナンスのつもりで記事の追加を行っていれば、ほとんど記事を追加しなくてもブログのアクセスが落ちるということはありません。つまり、ほとんど更新しなくても今までに執筆した記事が今年も来年も再来年も広告収入をもたらしてくれるのです。今得ている報酬は来年も再来年も入ってくる可能性が高いということです。

もはやメンテナンス更新を除いて何も更新しなくても、今の広告収入は来年以降も入ってくるのです。だから何もせずに1年2年と静観していると、自動的に時給は2倍3倍と上がっていってしまうわけです。労働時間の投入が増えずに、累積報酬が上がっていくわけですから当然です。

例えば前述のグルメブログでいえば、月2万円の報酬なので年間で24万円の広告収入が累積報酬に加算されていくのです。すると自動的に1年後の時給は400円になってしまいます。記事の更新を行わずにアクセスが全く増加しなかったとしてもです。もう一年すれば時給640円です。さらに1年後には880円です。

メンテナンス更新を除き一切記事を投稿するのをやめても、3年後には最低時給に達してしまうのです。実際には更新もするでしょうし、アクセスもさらに上がっていくはずですから、実際に累積時給が最低時給に達するのはもっとずっと速いでしょう。

この累積報酬の積み上げによる累積時給のアップこそがアフィリエイトの力なのです。始めて初期の頃は時給が最低時給よりも遥かに下でも、年数を重ねると結果として最低時給を大きく上回ってしまうという現象が起こり得るのです。私のブログでいえば、最低時給到達にはあと2年もあれば十分でしょう。正直なところいえばあと1年くらいで到達してくれたら嬉しいなあと期待しています。

この累積時給のパワーを知ってしまったら、アルバイトや在宅副業のライターで賃金労働をしようなんて気にはなりませんよ。これがアフィリエイトの凄みなのです。

アフィリエイトは起業家・資本家のビジネス、ライターは労働者のビジネス

いかがでしょうか?アフィリエイトの凄さが分かっていただけたでしょうか?

こんな大失敗といっても過言ではない落第の結果しか出せていないクソブログですら、時間を経ることによってアルバイトの時給を超えてしまうのです。本当に凝った内容の記事ではなく、あそこの店にあれ食べに行った美味かったという日記レベルの記事を積み重ねたブログでもアルバイトの時給を超えてしまうのです。(かなり時間はかかりますが)

この時間がかかるという点がやはりポイントとなります。例えば私のグルメブログは順当に行けばあと2年ほどでアルバイトの最低時給を超えます。(あくまでこのまま一切更新しないことが前提で、実際はバンバン更新していきますのでもっとずっと早く達成できるでしょうけど)

それはつまりブログ開始から5年でやっとアルバイトよりも優位に立つということになります。5年前、私にはアルバイトをするという選択肢と、アフィリエイトを始める選択肢が有ったのです。

初期の頃はアフィリエイトは全くお金になりませんので、アルバイトをするほうが明らかに稼ぐことが出来ます。しかし、年々アクセスが上がり累積収入が積み上がっていくにつれて時給が上がってきて、ある時にアルバイトの時給を超えてしまうのです。そこからは青天井でアルバイトは愚か正社員の時給でも到底たどり着けない領域に達します。

そのアルバイトの時給を肥えるまでの期間が私のグルメブログでは5年ということになるわけです。5年前アルバイトを始めていれば5年後にも同じ時給で延々働き続けなければいけませんが、5年前にアフィリエイトを始めていれば、5年間はアルバイトを選択していたケースよりも損をしますが、5年目からはアルバイトを選んだケースよりもトータルで得をすることになります。

これはハッキリ言って完全な失敗ブログである私のグルメブログでのケースになりますので、もっと効率の良い記事を投稿するブログを作れば、アルバイトの時給を超えるまでに有する時間はずっと短いものになります。

いずれにしろ初期の頃に稼げないのがアフィリエイトなのです。短期で見ればアルバイトなどの賃金労働を行ったほうが確実に収入を得ることができるのです。しかし、そこでぐっとこらえて先行投資を行うことで後から莫大な利益を得ることができるのがアフィリエイトなのです。

これって何かに似ていると思いませんか。そう資本家・起業家と労働者です。あなたが資本(自分の労働力)を投じて起業すれば、最初は全然利益が出ずに持ち出しになるばかりですが、ある時から事業が利益を上げることができるようになり、あとは青天井です。起業直後にお金が入ってこなくて苦しい時もありますが、最終的にはアルバイトとは比較にならないリターンを得ることができるのです。

一方のアルバイトは、働き始めた1ヶ月目から労働量に応じた決まった収入を得ることが出来ます。しかし、1年たっても2年たっても同じ時給で延々働き続けなくてはいけません。若干の時給アップは有るでしょうが、どれだけの期間を経ても延々と働き続けなくてはいけないのです。

いかがですか?ライターとはすなわち賃金労働者です。悪くいえば延々と搾取される奴隷階級です。それでも手軽に確実に手銭を稼げるライターを志しますか?あるいは資本家であり起業家であるアフィリエイターを目指しますか?

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