型番商品を売っている小売のネットショップは価格競争で生き残れない

突然ですが、非常に憤慨しております。

7月頃から私のネットショップの売上が過去最高を更新し、暑い中必死に発送作業を行っているのですが、儲けが一向に増えないのです。

その理由は明白で、価格競争に巻き込まれてしまっているのです。少し前はOEMで製造してもらった独自商品を売っていたのですが、自社ブランドというのは色々と面倒なので、今年から大手メーカーのプロパー商品を主力にしているのです。

そのため価格競争に巻き込まれ、ろくに利益を上げられなくなってしまっているのです。

以前から分かっていたことではありますが、ネットでは型番商品を売っても利益を上げることは出来ません。ネットショプで利益をあげようと思ったら、別のアプローチが必要になってきます。

今日は利益をあげられるネットショップを作る戦略について考えていきます。

型番商品のみを売る小売店はネットではやっていけません

ネットの価格競争は本当に熾烈です。距離というボーダーがある実店舗の競争と違って、ネットショップにはまったく障壁がありません。

何の障害もなく裸一貫で価格競争にさらされます。お客さんが見るのは価格一点!本当に完全な価格勝負です。

クリックひとつで、ネットショップからネットショップへと移動できるネットにおいては、全く同じ商品であれば多くの方が1円でも安いお店で購入してしまいます。
そのため、価格競争の熾烈さは、実店舗の比ではありません。

また、価格比較サイトなるものも、最近は家電だけではなくあらゆる商品において、価格順でネットショップを比較しています。

沢山のネットショップが扱っているメーカーのプロパー商品、つまりメーカーの通常のラインナップの商品であれば、必ず型番が付いています。
例えば、ECP-8860Bなどというような商品固有の型番ですね。

私もそうですが、何か商品を購入しようと思った時には、楽天市場Yahoo!ショッピングamazon、および価格比較サイトで、型番で検索して一番安そうなお店で購入します。こういう人は多いんじゃないでしょうか。

もちろん、全ての人が合理的な行動をとるわけではないので、全員が一番安いお店で買うわけではありません。しかし、ネットにおいては7,8割の人は一番安いお店に集中してしまうのが現実です。

こうなってくると、型番や商品名で簡単に価格比較されてしまうような商品を売っていても、価格競争に巻き込まれて利益になりません。

価格ドットコムの熾烈なカテゴリで競争しているような家電小売は、粗利が5%ないという噂すらあります。

とにかく価格比較されてしまうような、どの小売店も取り扱っているようなメーカーのプロパー商品を売っているようでは話しにならないのです。

型番商品を売るのであれば、それは客寄せパンダとして使い、差別化したオリジナル商品も合わせて並べるなどの工夫が必要です。型番商品だけを売る小売がネットで生き残ることはほぼ不可能です。

一瞬で市場を破壊する副業の激安素人

ネットで型番商品を売っている限り、ライバルとの熾烈な価格競争は避けられませんが、時としてもっと恐ろしいのが素人です。

副業で転売をやっているような素人は、小遣いになれば良いので、ほんの僅かに利益をのせて販売するようなことを行っています。個人でメーカー型番品を仕入れるようなことは難しいですが、バッタ屋か何か分かりませんが何故か激安で仕入れてオークションで売っていたりするので、手が付けられません。

こういった素人は商売としてやっていないため、価格崩壊を気にすること無く価格勝負を仕掛け、相場を完全に破壊した上で、自分の在庫を売り切って去っていきます。

彼らが活躍するのは主に転売市場なので、小売の脅威になることは少ないですが、稀に商品が被ることもあるので非常に恐ろしい存在です。

近年はネットビジネスを教える情報商材やセミナー人気で、副業でネット小売を手がける個人が増えていることも非常に脅威です。

巨大小売アマゾンの恐怖

ネットで型番商品を売っている小売業にとって最大の脅威は、やはりアマゾンドットコムではないでしょうか。

本やCDから始まったアマゾンも、今ではあらゆる商品を取り扱う小売の巨人です。小売を集めたモールである楽天やYAHOOショッピングと違って、アマゾンは自身が小売店です。

それでいながら年間売上高は2014年度で8000億円以上だったそうです。あらゆる商品を比較的安い値段で販売しているアマゾンは非常に大きな脅威です。

アマゾンの戦略は非常に狡猾で、目玉商品と利益を上げる商品をしっかりと分けています。みんなが欲しがる人気商品は赤字を出してでも安く売り、アマゾンは安いというイメージを植え付けます。そして、好みが分散しているロングテールの商品でしっかり利益をあげます。

アマゾンがメーカーとの交渉で10パーセント程度にしたいと提案してきて、メーカー側は粗利のことだと解釈したら、アマゾン側の意図は販売ごとの損失を10パーセント程度に収めたいという話だったというエピソードは有名です。

また、アマゾンにはマーケットプレイスという、アマソン以外の小売が出品できるモールの機能もあるのですが、これがまた恐ろしい。15%ものロイヤリティを取られるのもそうですが、売れている商品があると小売としてのアマゾン自体も同じ商品を取り扱い出すそうです。マーケットプレイスは売れる商品をリサーチするための罠だという人もいます。

何れにしても、便利な配送のアマゾンプライム会員などでユーザーを囲い込み、あらゆる商品を安く販売しているアマゾンは、小売業にとって大きな脅威です。

アマゾンでも売られている型番商品を売っているようでは、小さな小売のネットショップに勝ち目など無いでしょう。

ネットには小売業はいらない?
いいや付加価値を付加できないネットショップには存在意義がないだけだ

このように型番商品を販売している限り、強力なライバルとの熾烈な価格競争になり、勝ち目がありません。

アマゾンだけあればいい、ネットに小売は必要ないという声も少なからずあります。実際、楽天市場やYAHOOショッピングなどのモールで利益を上げているのは、自社商品を持っているメーカーがメインです。

型番商品をモールで売っているような小売店は、ほとんど利益を挙げられていないのが現実なのです。

それではネットに小売は必要ないのでしょうか。たしかに型番商品だけを扱っている完全な小売には居場所がないのが現実です。

しかし、型番商品だけではなくオリジナル商品も取り扱い、小売りからメーカーへと脱皮できるならば、まだまだ可能性は無限に広がります。

メーカーというと大掛かりな感じがしますが、何も自社で製品を開発製造する必要はありません。OEMでも問題ありませんし、既存の製品に少しの加工を加えてオリジナル商品にするなどの方法もあります。

とにかく、型番や商品名で比較されないような商品を売るようにすれば道は開けます。価格比較されることのないオリジナル商品を販売し、マーケティング力で売上を伸ばしていくこと。これこそが小さなネットショップが生き残っていく道です。

有名メーカーの型番商品を売るような、他人の褌で相撲を取るようなことをしている限り、ネットショップに未来はありません。小売からメーカーへの脱皮、そしてネットマーケティングを徹底的に勉強していくことだけが、小さなネットショップが生き残っていくための道です。

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