東武東上線の下りTJライナーに乗ってみた!料金や停車駅や乗り方を解説

最近首都圏の私鉄各社が、追加料金を支払うと確実に座れるサービスの拡充に力を入れているそうです。JRの普通列車のグリーン席はずい分昔から度々利用してきましたが、ほぼ確実に座れてクロスシートなので長距離移動の際などは快適ですよね。混雑していると座れないこともありますけど。

 首都圏の鉄道各社が通勤路線で、追加料金でゆったり座れるサービスの競争にしのぎを削っている。背景には、高齢化で有料シートのニーズが高まっていることに加え、少子化で沿線地域の人口が減る中、サービス向上で乗客数の落ち込みを食い止めたいとの思惑がある。【本多健】
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一方これに対抗した私鉄各線の有料座席はチケットの数が決まっていて確実に座れるものなのだそうです。お値段的にもJRのグリーン車よりも割安で普段使いもし易いのです。

どんなもんかいということで、今回は東武東上線のTJライナーに乗ってきました。夕方以降の下りラッシュ時に運行されている列車ですが、2016年春のダイヤ改正で朝の通勤ラッシュ時に上り線でも運行されるようになるそうです。

使われている車両

TJライナーに使われている車両は50090型で、最大の特徴は座席が通常の通勤列車のロングシートと特急のようなクロスシートに切り替えが出来る点です。特急車両の運行の無い東武東上線ですので、普通列車とTJライナーで両用できる車両が導入されています。

シートは通常運用のロングシートモードではこのような感じになります。これがTJライナーでは座席が水平方向に90度回転してクロスシートモードになります。

そのため常時クロスシートの専用車両に比べると少々快適性は落ちますが、確実に座れるというのが大きなアドバンテージです。

見ての通り隣の席との間にアームレストもなくシートも薄めで、同じクロスシートと言っても特急専用車両とは快適性が違います。

席の幅が狭く、引き出し式のテーブルもありませんので、パソコンで作業をするのもなかなか困難です。

通常運賃に追加でかかる料金

料金は、大人・子供関係なく、また距離も関係なく一律310円です。ラッシュ時に確実に座れる料金としてはかなりリーズナブルです。毎日の通勤となると毎日利用するのは厳しいですが、疲れている時や急いでいる時などは気兼ねなく使える料金ではないでしょうか。

TJライナー停車駅に住んでいる方は、乗れるなら乗ったほうが快適です。310円という安い追加料金で、確実に座れて、停車駅も少ないので、池袋から離れていれば離れているほどにメリット大です。

一方、TJライナーが停まらない駅に住んでいる場合は、メリットは半減です。せっかく快適にTJライナーで帰ってきても、そこから普通に乗り換えて最寄り駅に向かうのは結構なストレスです。特に乗り換えの時間を考えると、あまり普通列車と時間的に変わらないという点は不満です。

TJライナー停車駅にお住まいで、川越以北であれば、利用する価値は大いにあると思います。

停車駅とダイヤは

下りは池袋始発で、ふじみ野、川越、川越市、坂戸、東松山、森林公園、つきのわ、武蔵嵐山に停車し、小川町が終点です。

ダイヤは、18時頃から23時頃まで30分おきに出ています。詳しくは東武鉄道のホームページをご覧ください。

着席整理券の買い方と乗り方

TJライナーの乗り方ですが、まずは普通に改札から入場して、池袋駅南口・中央口2の改札内にあるTJライナー専用券売機で着席整理券を購入します。東武携帯ネット会員サービスに登録するとTJライナーチケットレスサービスも利用出来るようです。

料金は一律310円。数に限りがあるので席が埋まってしまうと販売終了になってしまいます。次のTJライナーまで待つしかありません。自分が乗る予定の電車と購入するチケットを間違えないようにしましょう。

着席整理券を購入したらTJライナー乗り場に向かうとホームの入口に自動改札があるので、着席整理券に印刷されているQRコードを改札の読取機にタッチして入場します。

後はチケットを購入した電車をホームで待ち、到着したら乗り込むだけです。座席は決まっていませんが、注意しなければいけないのは着席整理券に記載された「前5両」か「後5両」という表示です。

表示されている通りの、前半分か後半分の車両に乗車する必要があります。座席数ピッタリで販売しているので、間違った車両に座らないように注意が必要です。

乗ってみた感想とメリット・デメリット

TJライナーに実際に乗ってみて、その快適さに驚きました。僅か310円の追加で、ホームから溢れんばかりのラッシュ時のサラリーマンを横目に快適に座ることが出来ました。

座席はクロスシートですが、前述の通りロングシートに変形する車両なので特急車両ほどの快適性はありません。また人気で満席のことが多いので、横2席×2の座席が満席になるので、特急のように足を投げ出して快適に座れるというほどではありません。

また、クロスシートとはいえ、座席にテーブルなどが付いていないため、弁当を食べたりパソコンで作業をしたりということは困難です。そもそも、そんなことして良い雰囲気でもありません。

あくまでも通勤電車の延長線上で、確実に座れることと、停車駅が少ないので、池袋から離れた地域にお住まいの場合にありがたいという点がメリットです。

デメリットしては、TJライナーの停車駅以外が最寄り駅の場合、予想以上に面倒だという点があります。せっかく快適に乗ってきたのに、自分の駅の少し手前でTJライナーを降りて、乗り換えの普通列車を待つというのは、かなりしんどいものです。

やはり、池袋から距離がある川越以北の駅で、TJライナーが停車する駅にお住まいの方向けの優等列車なのだと思います。特に遠い方にはかなりメリットが大きいと思います。

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