アフィリエイターはライターから編集者にジョブチェンジしないとキュレーションサイトに喰われるぞ!

さて、またまた1ヶ月以上ぶりのブログになってしまいました。ブログ飯を目指して毎日更新を目標に始めたこのブログですが、成果が出ないので更新が滞り気味です。どうしても成果が出やすい自分の得意分野のサイトの更新に気持ちが向かってしまうんですよね。

ブログアフィリエイトも含むサイトアフィリエイトで稼ぐのは年々難しくなっている気がします。私が始めた15年近く前は、ノウハウさえ知っていればもっと簡単に稼げました。あの頃から比べると、やれば誰でも稼げるビジネスではなくなっている気がします。

単純にノウハウが拡散したのと参入するプレイヤーが増えたというのは事実ですが、それ以上に大資本による寡占化が進行してきている気がするのです。

参入者が増えてライバルがたくさんというのも事実ではあるのですが、10年以上前から参入者が増えすぎてアフィリエイトはもう終わりだという声はありました。それでも、しっかり取り組んできた人は生き残っています。参入者が増えようが減ろうが、結局は稼ぐことが出来るのは上位の上澄み層ですので、参入者の数は問題ではありません。

アフィリエイターが個人で取り組んでいるライターであれば、結局人間一人が執筆できる記事の量には限りがありますので、本気で取り組んでいればライバルと桁違いの差が付くことはないのです。

しかし、ここ数年は状況が変わってきました。一部の先鋭アフィリエイターがライターからエディターに変わってきたのです。つまり自分で執筆する執筆者から、執筆者を雇って自分は編集作業を行う編集者に進化したわけですね。

こうした動きはもう10年以上前からあり、私がアフィリエイターとして全盛期であった10年少々前でも既に取り組んでいる人はいました。ただ、大きく成功している人はそれほどいなかった気がします。

こうした動きが本格化してきたのはここ5年ほどでしょうか。クラウドワークスやランサーズなど作業の外注を依頼することが出来るサイトが一般に普及してきたタイミングで一気に流れが変わった気がします。

ここ数年は、キュレーションサイトなどと呼ばれる、まとめサイトが幅を利かせるようになっています。キュレーションサイトとはキュレーターと呼ばれる個人がまとめ記事を編集してアップできるウェブサービスです。

キュレーターとは学芸員のことですね。いろいろな資料を調べまとめる執筆者をそう呼んでいるようです。キュレーションサイトとは一般の人がまとめ記事を作ってアップすることが出来るCGMサイトなのです。(CGMとはコンシューマー・ジェネレイテッド・メディアのことでユーザーがコンテンツを作って拡大していくウェブメディアのことです。ユーザがタダでコンテンツを作ってくれるのでサービスが当たれば楽して大儲けできるのだ。食べログやクックパッドはもちろんのこと、2chやSNSなどもCGMの1種です。)

しかし、自分の楽しみとして気軽に書き込んでくれる掲示板サービスなどと違い、まとめ記事は作成に手間がかかるうえアップしたところで1円の金にもならないので、無料でアップしてくれる人は実際は殆どいません。

そこで、キュレーターが書いているという体で、実際は1記事いくらという感じでお金を出してライターに執筆させているのが普通です。1記事300円から500円位が相場でしょうか。力の入った記事の場合や、良い記事を書くライターの場合は1記事で数千円払うこともあるそうです。

いずれにしても、ライターをお金で雇って記事を書かせ、運営は編集やサイトの枠組み作りに専念するというスタイルのウェブメディアが増えてきているのです。そしてそういったメディアがアフィリエイターの領域を侵しつつあるのです。

アフィリエイターがキュレーションサイトに敗れる日

全然成長しないこのブログを放置して、自分の一番得意とする物販フィリエイトに取り組んでいる私ですが、最近ちょっとした事件がありました。

ここ数日どうも売上が芳しくないなと思いアクセス解析をチェックしてみると、ある有力キーワードからの検索エンジン流入が減っていました。順位チェックツールを使って調べてみると、それまで1位だった表示順位が5位に下がっていました。

このキーワードはそれなりにアクセスが期待できる準ビッグワードで、長年私のサイトが1位を維持していました。私のサイトはその分野では一番詳しいパイオニア的存在で、他のサイトをを寄せ付けない競争力を持っていたので、長年安泰だったのです。

ところが今回一気に4つものサイトが私のサイトの上位に上がってきたのです。個人のアフィリエイトサイトとしては無敵の競争力を持った私のサイトを脅かしたのはキュレーションサイトでした。

追い抜かれたサイトの4つ全てがキュレーションサイトでした。その記事を読んでみましたが失笑モノのチープな記事で、検索してきた人がこれを読んでも役に立たないだろうなあという内容でした。

私のサイトとキュレーション記事とどちらが検索してきた人の役に立つかと考えれば、客観的に考えても私のサイトでしょう。どう考えても内容の質の次元が違います。

しかし、それでも検索エンジンはキュレーションサイトの記事の方を上位表示させているのです。正直googleの技術力もまだまだこんなものなのかという感じで非常に残念です。

内容の善し悪しはともかくとして、検索エンジンはより記事数が多く、よりバックリンクを受けていて、よりソーシャル共有されていて、なおかつしっかり読まれている記事を好みます。

キュレーションサイトは莫大な記事数を擁し、当然ドメイン全体としても大量のバックリンクやソーシャル共有を受けています。そのためドメインオーソリティが高く、同じような記事を上げると小さなサイトよりも簡単に上位表示されます。

しかも、まとめ記事が役に立つかは別にして、ツルッと気軽に簡単に読むことが出来るので訪問者は結構まとめ記事を好んで読むのです。こうなると検索エンジンは良い記事と判断してしまいます。

ウェブ閲覧の中心がパソコンからスマホに移行する中で、キーワードは気軽に手軽に読めるコンテンツになっています。変に詳しくて読みにくいものよりも、中身がなくても気軽にサラッと読み流せるコンテンツがウケるのです。

よって、アフィリエイターが専門性に富んだこだわりのコンテンツを執筆したところで、お手軽に他サイトのコンテンツを引用してまとめたキュレーションサイトの記事に検索順位で負けてしまうことが続出しているのです。

これが良い悪いは別にしても、検索エンジンが、あるいは読者がそういったコンテンツを望んでいるのであれば、世の中的にはそれば正義ということになるのでしょう。

ライターではなく編集者となれ

こうなってくると、質の高いコンテンツを専門的な知識で執筆して、濃いコンテンツを自分で作っていくよりも、誰かの作ったコンテンツを引用してまとめ記事を作らせたほうが効率良く儲かることになります。

まとめ記事の良いところは比較的誰でも作ることが出来るという点です。ゼロからコンテンツを生み出す必要がある執筆に比べて、まとめは他者のコンテンツを要約して編集するだけですのでハードルが低いのです。

もはや濃いコンテンツを作ることにこだわっている時代ではないのかもしれません。人を雇うなり、記事執筆を外注するなどして、お金を費やしてでもコンテンツ量を膨らませないと、良い記事をアップしたところでドメインパワーで負けて検索エンジンに上位表示されず、せっかくのコンテンツが日の目を見ない事態にもなりかねません。

ポイントは自分はサイトの大枠を作り、サイトの方向性とビジョンを定め、個々の記事の執筆は外注するという点です。一番付加価値が乗る部分の構築を自身で行い、お金で解決できる部分は投資を行ってサイトの成長を加速させる必要があります。

今の状態ではまだ個人アフィリエイターでも太刀打ちできますが、今後大資本が資金力に物を言わせて有能なライターを囲い込みコンテンツを増大させていったら、個人のアフィリエイターが対抗できなくなる可能性が有ります。

そうしてウェブ閲覧時間の寡占化が進んだら、持たざるものがゼロから資本なしでも成り上がれる可能性のあったアフィリエイトというビジネスの形が変わってしまう可能性もあるのです。

我々アフィリエイターも今のうちに手を打たないと、10年後、いや5年後には勝ち組負け組で大きな差がついている可能性があります。アフィリエイトもビジネスである以上、手がける人は常に進化していく必要がありそうです。

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