東京の鰻屋の人気ランキング!有名店から人気店まで紹介するぜ

土用の丑の日ではなくても、いつでも食べたい鰻!
みんな大好きな鰻ですが、いつもどこで食べていますか?

スーパーで買ってきた中国産を我が家で?牛丼屋でうな丼を?それとも近所の鰻屋さんでしょうか?うなぎはどこで食べても美味しいものですが、同じ美味しいでも食べる場所によって次元の違いがあることをご存知ですか?

名店と呼ばれるお店は全国に数あれど、東京には無数の名店と呼ばれるお店が集まっています。今回はそんな東京の鰻の名店の中でも人気が高いと言われているお店をランキング形式でご紹介したいと思います。

ぜひ一度、名店を訪れてみてください。あなたの中の鰻の認識が変わると思いますよ。

※なお、このランキングは私の独断と偏見に基づくものです。予めご了承くださいませ。異論反論はコメントへどうぞ。

No.1 うなぎ魚政

葛飾区は四ツ木の名店が、うなぎ魚政です。
四ツ木駅からすぐの場所にある鰻屋さんで、予約がないとなかなか入れないお店です。

うなぎ魚政

鰻は注文があってから、捌いて、串打ちして、白焼きにして、蒸して、備長炭で焼き上げるので出てくるまで40分かかるとメニューに書いてあります。
注文があってから捌いて時間を掛けてしっかり蒸す鰻屋の鰻は、本当に美味いところが多いので期待できます。

蒸しがしっかりしているのかトロットロで口の中で溶けるように柔らかです。

時間を掛けた蒸しの賜物かと思いましたが、何気にウナギの身自体も素晴らしく、脂ののりもよくしっかり鰻の味もします。もちろん臭みなど皆無。

蒸されてふわとろな鰻ですが、相反するように身の側の表面が結構香ばしい感じです。
備長炭で焼いているということで、関西風の焼きに近いような香ばしい仕上がりです。
表面は香ばしく中はふわとろという、関東と関西の焼きの良い所を掛け合わせたような鰻です。

No.2 五代目 野田岩 麻布飯倉本店

麻布の一等地にある老舗が、五代目 野田岩 麻布飯倉本店です。
系列店が銀座などにもありますが、色々行った人の話では本店が一番うまいそうです。

五代目 野田岩 麻布飯倉本店

うなぎはさすがに立派なお値段で、うな重は、竹、繭、梅、萩、山吹、桂と6グレードあります。
野田岩の醍醐味を味わいたいなら、1尾分が乗る鰻重では最大の「山吹」がおすすめ。

身は気持ち痩せて見えますが、余計な脂がついていない極めて上質な身でした。

なんというか、養殖の際にドーピングで太らせた中国産鰻とは対局にあるような身です。

一般的な国産うなぎよりもさらに無駄な脂がない、天然うなぎに近いような身です。

ブヨっとした気持ちわるい脂の付き方をした、ゴムのような鰻とは正反対で、
若干かさかさしているようにさえ思えるものの、口に入れればしっかり脂の旨味が広がります。

焼きは蒸してから焼く関東風の焼きですが、表面にあまり照りがなく、
落ち着いた色合いをしています。これがまた上品で良いんだな。

No.3 尾花

南千住の名店が尾花です。
線路脇の住宅街の中にありますが、立派な門をくぐると敷地内に神社の社がある立派なお店が姿を表します。

尾花

鰻は2グレードでかなり良いお値段がしますが、せっかくなら上の方を注文したいところです。

標準的かやや大きいくらいのお重を開けると、大きめな鰻が一尾分鎮座しています。

一口食べて、これは美味いなあと感じる、上質で脂がのり味のある身です。

焼きは関東風で、カリッとした香ばしさはありませんが、身がふわっとしています。
熱々でフワッフワに蒸されているという感じではありませんが、
脂ののりが良いので非常にふっくらトロッとしています。

上品な脂の鰻というよりは、身が厚く脂もしっかりのった食べ応えのある身ですね。

No.4 鰻家

豊島区は東長崎の名店が、その名も鰻家です。
あの本田宗一郎も愛したとささやかれる鰻の名店です。

鰻家

安い鰻重もありますが、何と言っても最上級の鰻重 特上が別格です。
大変なお値段ですが良質とも圧倒的とお店の方も太鼓判を押します。

縦に川の字に鰻が並んで、大きな鰻なので端がはみ出してしまっています。これ以上は入らないよというくらいギュッとに詰まっていてご飯が見える隙間がありません。

ご主人のお話からも蒸しを重視していることがわかりますが、あまり表面を香ばしく焼いておらず、柔らかくふわっとトロっと仕上がっています。
蒸しの賜物でもあるのでしょうけど、鰻自体の脂ののりも凄い。ただ単に身が厚いだけではなく非常に脂がのっています。タレはサラッとしたものを薄く塗っていて上品な感じです。

超脂ののった上質な身に素晴らしい蒸し焼き加減なのですが、骨は結構ありますね。
最近では高級な鰻屋では骨を丁寧に抜いたりするお店もありますが、本来は鰻ってこんな感じですよね。頑固な昔気質の鰻屋は結構骨を残すスタイルのところが多い気がする。

No.5 活鰻の店 つぐみ庵

駒込の活鰻の店 つぐみ庵は今最も予約が取りにくい鰻屋なのではないでしょうか。
2ヶ月前でないと予約が取れないなどとささやかれています。

活鰻の店 つぐみ庵

うな重は1種類で、サイドメニューなどは色々あるようです。
元々、野鳥の焼き鳥屋だったとの噂もあり、他の焼物なども大変美味しいそうです。

なんというかビジュアルが非常に美しいうなぎの蒲焼きだなというのが第一印象です。

パンパンでぷっくりとした見た目で、骨を抜くためかスリットが入っていて美しい。

大将のお話では、ただ柔らかいだけではなく、コシがあるというか歯応えも残しているということでしたが、まさにその通りの身でした。
ホロホロに蒸した口溶けの鰻が素晴らしいお店もありますが、つぐみ庵の鰻は丹念な蒸しによって生まれた柔らかさという感じではなく、しっかりうなぎの身の歯ごたえがあります。

とはいえ関西風の地焼きのようなプリンとした全く蒸さない鰻とも違い、柔らかい中にもしっかりとした身の歯応えがあり、まさにコシがあるという表現が似合う身です。
脂ののりはもの凄いという感じではないですが、柔らかく身のしっかり感もある上質な身です。
表面は微かにカリッとする香ばしく焼かれたもので、身の柔らかさと歯応えを兼ね備えた歯ざわりと合わさり、関東風と関西風の焼きの中間のような新しい印象の鰻です。

No.6 石ばし

江戸川橋の鰻の名店が石ばしです。
ビルやマンションが立ち並ぶ界隈にひっそりと佇む鰻屋さんです。

石ばし

うな重には上と特上がありますが、それほど値段に違いはないので特上を選んでおくほうが幸せになれるでしょう。

蕩けるように特別ふっくらジューシーに蒸されているとか、際立って脂ののりが良いとか、際立ったポイントが有るわけではありませんが、適度にしっかり脂がのりしっかり柔らかく蒸されていて過不足ない素晴らしい鰻の蒲焼きです。

皮の端は焦げていて全体として丁度よい塩梅の香ばしさとなっています。

鰻の身は全く臭みもなく、鰻らしい香りと味もあります。
この鰻の風味と、程よく焦げた香ばしい感じ、甘すぎず辛すぎずベタッとしすぎず適度なテリのタレが合わさり、何というか香りというか風味が良さが際立つ鰻です。

No.7 明神下 神田川

秋葉原の鰻の名店が明神下 神田川です。
隙間なくビルが立ち並ぶ界隈に、ここだけ異空間のような古い佇まいが広がります。
こちらのお店の個室は素晴らしく、接待にも使えそうな雰囲気です。落ち着いた環境でゆっくり鰻を味わいたいならおすすめのお店です。

明神下 神田川

うな重は2グレードありますが、やはり上のグレードを選んでおくほうが良いでしょう。

良いお値段しますので、鰻の身は流石に一般的なものよりは明らかに厚く上質です。

身はふっくら柔らかですが、皮の部分は関東風の焼きとしては割と香ばしく焼かれていて、食感のコントラストが良いですね。

身自体がトロッと特別に脂が乗っているような舌触りではありませんが、噛むとジュワッと結構脂が出てくる感じで脂ののりはかなりのものです。

お値段から考えると特別鰻が大きいとは思いませんが、お部屋の雰囲気など食事をする雰囲気も入ってのお値段なのです。接待や特別な日のお食事などに向いているお店だと思います。

東京都内の鰻屋でトップクラスの名店まとめ

ということで、都内でも非常に有名なお店をレポートしてきましたが、人気店ともなるとさすがに地元の鰻屋とは次元の違う鰻を味わわせてくれます。

事前に予約をしないと入れないお店が多いですが、わざわざ遠くから行く価値のあるお店ばかりですから、一度出かけてみることをおすすめいたします。

同じ鰻の名店でも、お店によってウナギの身の質や焼き方、タレの具合など非常に個性がありますので、お気に入りのお店を見つけるのが良いでしょう。

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