安い客ほど文句が多いクレーマー?ようやく理解した彼らにとっては高い買い物なのだ
私は最近、松屋を使う機会が多いのです。百貨店ではなく、あの牛丼と定食の松屋ですよ。
というのも楽天ポイントを500万ポイント以上抱えてしまっていて使いみちもなく、かといって楽天キャッシュから現金に換金すると11パーセント手数料を引かれるので、どうしようもなく放置しているのです。
ところが、ここにきてQRコード決済サービスが広がりを見せて、楽天Payで楽天ポイントや楽天キャッシュを使えるようになったので、楽天Payで支払える松屋をよく使うようになったのです。
そんなこんなで本日も松屋に出向いたわけですが、食券を購入していると、メニューを見て「うわっ!たっけーなーおい!」と嘆くオッサンがいたのです。
まあ私と同じくらいの年齢でしょうか。アラフォー前後の工場労働者と思しき服装の方でした。作業着姿である点も私と全く同じですね。傍から見れば同じような人種に見えるんだろうなあ。
とにかく私はその一言に驚愕してしまったのです。
え?松屋が高いってどういうこと??
私も小中学生の頃から松屋に通っていますが、今の今まで松屋が高いなどと思ったことはただの一度もありませんでした。
むしろデフレの申し子みたいなイメージでしたので、よくこの値段やっていけるよなとずっと思っていたくらいです。
それが本日、松屋が高いという未知の概念にふれることにより、ずっと疑問に思っていたことへの答えがわかりました。
なぜ安い客ほどクレームを言うのか?商売をやっている身からしても非常に疑問だったのですが、本日の松屋での出来事で完全に理解しました。
この記事のもくじ
私も就職氷河期だから理解はするけど松屋が高いは流石にないわ
私はね、お金を稼げる稼げないで人間の価値が決まるとは全く思ってないのですよ。才能や努力の面も大きいものの、やはり運というものが色濃く関わってきますからね。
私も就職氷河期の最後期の世代なので、同級生や先輩の苦労はよく分かるのです。たった一年の違いで、同じような才能を持って同じような努力をしてきた人々の明暗が、ハッキリと分かれるのを見聞きしてきました。
2005年くらいからやや就職戦線が持ち直してきて、2008年には完全に回復してむしろ売り手市場になったと思ったら、リーマンショックでまた地獄に逆戻りで、震災後のアベノミクスでまた回復して、今では人手不足で完全な売り手市場です。
今後は少子高齢化でもうずっと売り手市場でしょう。こうして考えると90年代後半から2000年代前半の就職氷河期と、2009年頃から2,3年のリーマンショック世代の不憫さが目立ちます。
私は氷河期最後の就活でしたが、やはり厳しかったですね。その後、後輩の就職状況が改善していくのが何とももどかしかったのを覚えています。
その後、一気に売り手市場になったかと思えば、リーマンショックでまたどん底になり、丁度そこに当たった私の従兄弟がろくな就職を出来ずに、中小企業に就職したり、アラサーの今でもフリーターをしていたりという状況も見ています。
2010年代になって、少子化による競争緩和で相対的に質の下がった世代が、楽々一流企業に就職しているのを見ると、なんとも言えない理不尽を感じます。
ま、私はなんとか就職した一部上場企業を半年で辞めて、その後ずっとフリーでやっているので、全然関係無いんですけどね。完全な自業自得です。
その後、起業やビジネスや投資の世界でやってきて、ものすごいお金を持っている人も色々見てきましたが、やはり半分くらいは運の要素も絡んでますよ。
確かに成功している人を見ていると、平均的な人よりも明らかに努力をしているし、バイタリティが段違いです。でも全部が全部そうでもなくて、運でのし上がった人や、相続からの投資で大金持ちのネオニートとか何人も知っていますからね。
だから私は、金を持ってるから偉いなんて微塵も思わないですし、金を持っていない人が駄目なんてことも全く思いません。
でもね・・・
松屋が高いは流石にあかんやろ!
まさかこの世にそんなことを思っている人がいるなんて、想像すらしていませんでした。
今でも牛丼は400円しないんですよ。2002年のBSE問題前後から2年くらい前までは、長らく280円とかだったんですよ。マクドのハンバーガーと共にデフレの申し子でした。
それをまさかメニューを見て高いと嘆く人が居ようとは・・・衝撃でした。
私は昔行ったヨーロッパへの卒業旅行で、外食のあまりの高さと飯の不味さに驚愕したので、こんなに安くこんなに美味いものが食べられる日本は凄いなあと思っていたのですが、まさかこれを高いと思う人が居ようとは・・・
安い客ほど値段が安いと思っていないから高レベルサービスを求める
400円から700円程度で、美味しい牛丼から定食まで食べられる松屋は、私にとっては素晴らしいコスパのお店だったのですが、世の中にはこれが高いと思う人種がいるというのは衝撃でした。
私がたとえ年収240万円のフリーターであったとしても、これを高いという考えには至らないでしょう。そんなこと思いもしませんでした。
だって毎日500円を松屋で使ったとして、1年間で182500円ですよ。1日2食使ったって年間で36万円強ですよ。年収200万円以下の人だって独身なら全然問題のない食費でしょう。エンゲル係数むしろ低いですよ。
別に小金持ちのマダムが3000円のランチを食べるとか、お父さんが普段よりちょっと奮発して週末に1200円のランチを食べるとか、そういうことじゃないんですよ。わずか500円前後の安飯の話ですよ。
しかし、高いと言うからには高いんでしょう、そういう価値観の人にとっては。なんか原価厨とかなんですかね。
世間一般の価値観がどうであれ、その人が高いと言うからにはその人にとっては高いのでしょう。
私も学生時代はファーストフードなどでのアルバイトの経験がありますし、10年以上ネットショップを経営していて小売経験もありますのでよく分かりますが、安い客ほどクレームを付けるという傾向は本当です。
安い商品を選ぶ経済的余裕がない人は常にイライラしているからクレームをつける、貧乏人は民度が低いから理不尽な要求をするなど、色々と仮設を立ててみたのですが、ハッキリとは理由が分かりませんでした。
これ本当に不思議だったのですが、今日ようやく分かりました。
彼らにとっては高いのです。彼らにとっては高いお金を支払っているのだから、高いサービスレベルを求めるのです。
世間一般の常識や、お店側からとっては安い金額しか払っていない客と見えるかも知れませんが、連中にとっては高いお金を支払った高級店なのです。
彼ら視点から見たら、高級店に入店して高いお金を支払ったのですから、それに相応しい高いサービスを受けないと不満を覚えるのです。
一般的な視線では、あまりに安いお店で安い買い物をしているので、若干の不手際があっても、まあこの値段だからねと流します。
しかし、彼らからすれば、こんなに高い金を支払っているのに、こんなふざけた低レベルなサービスを提供しやがってふざけるなという目線なのです。
客単価の低いビジネスは絶対ないなと改めて確信しました
安い客は、自分目線では高いお金を支払っていると信じ切っているので本当にたちが悪い。理不尽なクレームを付けているなんて視線はまるで無いのでしょうね。
自分は高級店に入って高い対価を支払っているのだから、店は一流の待遇をしろと。そういう目線なのでしょう。何しろ彼らにとっては本当に心の底から高いと思っている金額なのですから。
もうこれは稼ぎがどうだとか、金持ちだとか貧乏だとかそういうレベルの話ではありません。価値観の問題です。
手取りがいくらであれ、蓄えがどのくらいであれ、その人が高いと思ったら高いし、安いと思えば安いのです。
もうこれはどうしようもない。そういう価値観の安い客を自分のビジネスに近づけないようにするしかありません。
あなたのビジネスにとっては碌な儲けにならない少額しか支払っていないのに、彼らは本当に高い対価を支払った気になっているのですから、本当にもうどうしようもありません。
安い客を相手にしていては、ビジネスの足元を掬われかねません。安くすれば人が集まって売上だけは上げられるからと短絡的に考えずに、粗利をしっかり取れる商売を心がけたいものです。
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この記事の面白さは書いている人も中流以下でさらに低所得者を分析している点。
まず、楽天ポイントというポイントを貯めてそれを消費するという感覚がよく判らない。
それを使うために普段行かない飲食店に行くという事自体が時間の無駄だと思います。
チェーン店のGoogleレビューでは少し気に入らないことがあっただけで実名晒すようなガイジをよく見かけますよね。
薄利多売のビジネスモデルは絶対数が多いからヤバイ客に当たる可能性が必然的に高くなりますし、給料が高いならまだしも、給料が低いのなら働くメリットは皆無としか言いようがない。
ええーーー松屋ほとんど食べないけどメニュー見て高いと思った時ある…
数百円、だけ見れば安いけど割高ではあるじゃん…
普段自炊するならですが。。
外食のたかが数百円、なのはわかるけど
数百円をケチる作業着姿の人見てなんか言えるレベル?書いてる人…