iPhoneの『iOS 9』は広告ブロック機能で速度3.9倍で通信量53%削減!アフィリエイトとブロガー死亡か

先日ヤフーニュースを巡回していたら、「iPhoneの新OS『iOS 9』は広告ブロック機能でページ表示速度が3.9倍に。通信量も53%削減」という衝撃的な記事が目に飛び込んできました。

新しく登場するiOS9の標準ブラウザであるsafariから使えるアドオンで、ウェブ上に表示される広告を全てブロックして表示されなくするという代物が登場するようです。

まあ今までも色々と似たような機能のブラウザのアドオンは嫌儲の方々を中心に人気を集めていて初めてのインパクトではないものの、日本人に圧倒的に人気なiPhoneだけに少々心配するところではあります。

だって、広告表示されなくなっちゃったら、ワタクシたちアフィリエイターやブロガーは、おまんま食いっぱぐれじゃないのよーーーーヽ(゚`Д´゚)ノ

ということでとっても心配になったので少し調べてみました。

iOS9のsafariのコンテンツブロッカー機能の威力とは

それでは、この新しいアドブロックの威力とはどの程度のものなのでしょう。このアドオン「Cryatal」のサイトによると、ページ表示速度は3.9倍に、通信料は53%も削減されたということです。

ホンマかいなというレベルの劇的な改善ですが、スマホサイトの画像の多くの部分を占めるリッチメディア広告の容量を考えるとあながち間違いとも言い切れません。

Crystal Benchmarks — Murphy Apps

上記のCrystalのサイトでは、上のグラフの通りニューヨーク・タイムスやハフィントン・ポストなど、有名な10サイトにアクセスして読み込み時間を計測したようです。

その結果はグラフの通りで、どのサイトでも明らかに読み込み時間が大幅に減っていることが分かります。ロードタイムが減っているサイトほど、容量の大きな広告が多いということですね。

ホンマにこんなに減るんかね?と半信半疑ですが、少なくともパフォーマンスが改善することは確かなようです。

Crystal Benchmarks — Murphy Apps

で、こちらも同じくCrystalのサイトから引用ですが、同じように10サイトにアクセスした際の通信料の比較ですね。読み込み時間ほど大幅に改善していませんが、どのサイトでも確かに通信量の削減に成功している模様です。

これが本当なら、我々が日々転送量を気にしながらビクビク通信している中、半分近くが広告を見るために転送量を使ってしまっていることになります。

なるほど、これらのデータが確かなら、このアドオンを入れる価値は大いにあることになりそうです。読み込み時間が短くなり、通信量も半分になるのなら、ユーザーにとってはメリットしかありません。

本当にブロガー界を揺るがすほどの自体にになるのだろうか?

それなりに威力のあるアドオンであることが分かりましたが、実際にどれほどの影響が出るのでしょうか。

これがsafariのデフォルトの機能として入っていたら一大事でしたが、アドオンであったことは幸いでしたね。いや、いま在るアドオンの「Crystal」がsafari自体に組み込まれて、サファリの標準機能になるということなのかな??

イマイチよく分かりませんが、どちらになるかは非常に大きな違いですね。万が一、デフォルトの機能になって、初めてsafariを起動した際に「アドブロックを有効にしますか」なんてポップアップが立ち上がったらみんな設定してしまいますよ。

こうなったら一大事です。昨日の記事でも指摘しましたが、日本人はみんなが買っているものを欲しがる傾向があるので、年々iPhoneがシェアを伸ばしているという特異的な市場です。

ちょっと世界のスマホOSのシェアを見てみましょうか。

Smartphone OS sales market share

上の画像ではドイツのシェアが表示されていますが、欧州全体だいたいこんな感じです。Androidが6割~8割のシェアを取っていて、iOSは10~30%程度のシェアですね。アンドロイド勢が圧倒的なシェアを占めます。

Smartphone OS sales market share

一方こちらはアメリカです。アンドロイドが6割、iOSが3割といった感じです。イギリスも似たようなシェアですね。

Smartphone OS sales market share

で、我が日本でありますが、まあ何とも特異なシェア構成となっています。世界でここまでアップル信者の比率が高い国も珍しいのではないでしょうか。というか間違いなく世界一のiOS愛好国家です。

このサイトでは54:42となっていますが、体感としては半々位のように感じます。本当にiPhoneを使っている人が多い!

話はアドブロックの件に戻りますが、こうなってくるとiOS9のsafariでアドブロックが普及すると、我々アフィリエイターにも多大な影響があることになります。

今やサイトへのアクセスは、パソコンからよりもスマホからのほうが多い時代です。サイトのジャンルに寄っても大きく異なりますが、私のサイトではほぼ半々、場合によってはスマホ6割のパソコン4割位です。

仮に半々と仮定しても、全アクセスの半分を占めるスマホからのアクセスの内、そのまた半分を占めるiPhoneから広告が閉めだされれば、全体の25%のアクセスに影響することになります。これは大変大きいですよ。

いざiOS9が普及しないと具体的な影響は分かりませんが、もしかしたらアフィリエイター・ブロガー業界の構造自体も大きく変える事態になるかもしれません。

本当にいざその時になってみないと分かりません。実は過去にも同じようなことがあって、もう随分昔のことになりますがパソコンブラウザのファイアーフォックスが急速に勢力を伸ばしていた時期、同ブラウザの広告ブロックのプラグインが人気になり、アフィリエイターが青ざめた時がありました。

その際も、もうアフィリエイトは終わりだと言われていましたが、結果的にそれほど影響がなく終わったのです。結局わざわざアドブロックのプラグインを入れたのは、一部の嫌儲の方々に留まったのです。

そもそもわざわざプラグインでブロックするほど広告が悪いものだとは思っていない人のほうが多いのではないでしょうか。広告がなくなるとページがスカスカになって寂しい印象になってしまいます。ワタクシはガチャガチャした見た目のドンキみたいなサイト好きですけどね。

しかし、今回は訳が違います。パソコンでは高速通信の常時接続が当たり前ですが、スマホは光回線やADSLほど早くはなく、通信量制限があるのです。こういった制約のある中でスピードップ、通信量削減というのは大きな魅力があります。

もし仮にsafariの標準機能としてアドブロックが実装された場合、爆発的に普及する恐れもあります。いずれにせよ、その時が来ないとわからないので注視しておく必要がありそうです。

ブロガーの収入源はアドネットワークから記事広告へ

それでは、万が一アドブロックが爆発的に広まってしまったら、我々アフィリエイターはどうしたら良いのでしょうか。

今までのように好きに記事を書いて、適切な位置にアドネットワークを貼り付けておくだけでは広告収入を得ることが難しくなるかもしれません。アドセンスなどの広告が表示されなくなってしまったら、収入が激減してしまうブロガーも多いのではないでしょうか。

実は、ワタクシのアフィリエイト収入に締めるアドセンスの割合というのはそれほど大きくなく、収益を上げているのはほとんどが成果報酬型のアフィリエイトです。A8やバリューコマースなどですね。

しかも、バナー広告は殆ど使わずにテキストリンク広告を使っています。一見広告に見えない普通のテキストリンクが広告になっているものですね。したがってバナーが消えてもあまり問題がありません。

万が一、テキストリンク型の広告もブロックされるようになっても、すでに一部のASPにあるように普通のリンクを貼るだけでカウントできるシステムに多くのASPが改良してくるでしょう。
そういった意味では私はあまり心配していません。

こういった成果報酬型の広告で実績を上げるには、皆さんの役に立つ記事を書いてサイドなどにアドネットワーク広告を貼るというスタイルではなく、最終的に広告で成果を生むための記事を作るというスタイルになります。要するに記事広告ということですね。

これは閲覧者からすればあまり好ましくない方向ですね。無料で見ることができる良質な記事やコンテンツが減る恐れが有るということです。

この世に完全に無料なものはありません。目に見えないだけで何らかの形で対価を支払っているわけです。テレビ番組と同じで広告が表示されるからこそ、無料で記事を読むことができるわけです。

新聞社が無料でニュースを配信しているのも広告が表示されていてこそです。広告によるビジネスモデルが上手く機能しなくなったら、ネットで無料でニュースが見れなくなる日が来るかもしれません。

広告が表示されなくなることは、閲覧者側にとってメリットばかりではなく、長い目で見れば無料で閲覧できる良質のコンテンツの減少につながる恐れが有るのです。

減っていく無料コンテンツは、何もニュースサイトのような超良質コンテンツだけではありません。アフィリエイト収入を得るために有益な情報を発信しているブログは、更新をやめてしまうか、記事広告だらけの質の低下したブログに成り下がってしまうでしょう。

ユーザーにとっては困った事態ですが、情報発信側からすればしかたのないことです。ブロガーやアフィリエイターも商品紹介などの記事を増やすなどして対応していくしかなくなってしまうでしょう。

無料でアクセスできる良質なコンテンツを守る意味でも、ただ単に広告を完全に消してしまうようなウェブが健全であるのか、閲覧者側も考えていく必要があるのではないでしょうか。

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