米国ヤフーメールがアドブロックユーザーをブロック!?広告収入による無料サービスとアフィリエイトの未来

最近、アドブロックを使っている人が米Yahooのフリーメールサービスであるヤフーメールを使おうと思った所、アクセスしてもサイトが表示されなかったということで話題になっているようです。

アドブロックやアドブロックプラスというのは広告ブロックのアドオンで、IEやFireFoxやChromeやSafariなど多彩なブラウザに対応しています。このアドオンを有効にすると、ウェブブラウジング中に表示される様々なサイトに表示された各種広告を表示させないようにすることが出来ます。

こういったブラウザのプラグインや拡張機能ははるか昔からあり、一部のネットリテラシーの高い層や嫌儲の人々にこぞって利用されてきました。ただ、広告もコンテンツの一部として活用してきた普通の人々にとっては、広告もそれほど目ざわりなものでない限りわざわざブロックするほどのものではありませんでした。

しかし、ウェブ閲覧の中心がパソコンからスマホに移ってきた昨今、転送量に制限がある時代へと逆戻りしてしまったため、再びこういった広告ブロックのプラグインが注目されています。

特に昔と違ってリッチメディアを使った広告が増えてきている中、一説によるとスマホによるウェブ閲覧時の転送量の半分は広告を表示するために使われているそうです。

こうなってくると、こういったアドブロック機能を持ったプラグインやアドオンを使用するユーザーは年々増えるのは仕方がないことです。一説によると全ネットユーザの5%がこういったアドブロックの拡張機能を使っているそうです。

この状況では、いよいよ広告収入による無料サービスをビジネスモデルとしているネット企業も無視できなくなってくる訳で、ついにXデーが訪れてしまったようです。

米国Yahooのヤフーメールがアドブロックユーザーをブロックへ

先日アドブロックプラスのフォーラムに、アドブロックを有効にしたまま米YahooMailにアクセスしようとした所、以下の様な画面が表示されていアクセスすることが出来なかったということが書き込まれていて話題になっています。


うーむ、「ヤフーメールを表示できません。アドブロッカーを無効にしてからヤフーメールを使用してください。」と表示されていますね。完全にアドブロックを標的にしてアクセスをブロックしているようです。

YAHOOメールは完全無料で広告表示によって収益を得ている無料サービスですので、広告をブロックされては成り立ちません。こういった措置は当然のことでしょう。遅かれ早かれこうなるとは思われていましたからね。

ただ、今は試験段階のようで一部のユーザーにのみ適用されているようです。ただ、試験期間が終わり次第、全アカウントに適用されるようになるでしょうね。

こういったアドブロックを有効にしているユーザーへのアクセスブロックは、既にいくつかのニュースサイトでは実装されているようで、アドブロックを有効にした状態でアクセスするとアクセス出来ないそうです。こういった措置をとる無料サービスや広告収入に頼る無料のニュースサイトは、今後益々増えていくことになりそうです。

ユーザー、メディア、広告主の3者がお互い配慮して、素晴らしいネットの無料文化を守ろう!

以前、iOS9に広告ブロック機能が実装されるかもという記事を書きましたが、広告ブロック機能を使う人がこれ以上増えると、無料サービスを維持することが難しくなる可能性があります。

以前は一部のディープな層のみが使っていた広告ブロックを、スマホでネット閲覧を行っているライトユーザー層までもが使うようになれば、広告収入に頼った無料サービスを維持することは困難になります。広告が表示される代わりに様々なウェブサービスや情報を無料で手にすることができた、素晴らしいウェブの無料文化が崩壊に向かう可能性があるのです。

この世に完全な無料など存在せず広告を見ることで無料でコンテンツが楽しめるということを、我々ユーザーの一人一人がしっかり認識して、コンテンツ提供者側の収益事情にも配慮しなければいけません。

また、コンテンツ提供者側も過剰な広告やユーザーフレンドリーではない広告配置を抑制したり、広告主側も転送量を喰うような過剰にリッチな広告を抑制するべきでしょう。

コンテンツ提供者とコンテンツ消費者と広告主の3者がWinWinWinの関係を築けるようにお互いに配慮しなければいけません。さもなければ、ネットの素晴らしい無料文化は過去のものになってしまうでしょう。

実はアフィリエイターやプロブロガーが、そして閲覧者側が一番困るのだ

アドブロック機能の普及で困るのは大手のメディアサイトばかりではありません。我々アフィリエイターやプロブロガーなども、収益の殆どは広告収入から得ているわけであり、広告がブロックされるようになってしまうと利益を得ることができなくなってしまいます。

私もアドブロックプラスを入れてみましたが、グーグルアドセンスなどのアドネットワーク広告は全て綺麗サッパリ消されてしまいます。アドネットワーク広告のクリック報酬に頼っているブロガーなどは広告が全て消されてしまうので厳しいでしょう。

我々サイトアフィリエイトをメインに手がけているアフィリエイターはまだましですが、A8やバリューコマースなどのASPのバナー広告も綺麗に消されてしまうため、消されないテキスト広告を中心とした戦略に切り替える必要があります。まあ、もともと成果報酬型のアフィリエイト広告でバナー使う人なんかいないか・・・

いずれにしても、自分の本当におすすめする商品を紹介してアドネットワーク広告を貼るというような記事作りができなくなるため、必然的に記事広告やステルスマーケティングの方向へ走る様になるのは目に見えています。

こうなると、広告のための記事作りが横行することになり、消費者にとって百害あって一利無しの状態になります。せっかくのネットの良さが消え、オールドメディアさながらの記事広告だらけのコンテンツでネットが溢れてしまう自体にもなりかねません。

無料で見られる記事が減る可能性だけでなく、その記事の質が著しく低下してしまう恐れがあるということも考える必要があります。無料で質の高いコンテンツを楽しめるのは広告があってこそだということを消費者側がしっかり認識し、広告をブロックすることの是非を考えていく必要があるのではないでしょうか。

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