起業は莫大な初期投資でスタートダッシュ?それとも小さく始めてコツコツ拡大するべき

少し前にとある起業家の方とお会いして色々なお話をさせていただいたのですが、その中でこの起業家の方の後輩の方が起業したばかりという話題が出ました。

その方は勤めていたアマゾンを辞め、スマホアプリを開発してウェブサービスを展開する会社を起業したそうです。ご本人は営業が得意で、システム開発担当のSEの方と組んで起業したため、開発と営業が創業メンバーでまかなえ、ウェブサービスということで大きな資本もいらないため手堅く始めたなあという感じですが、お話にはとんでもない続きがありました。

起業からわずか1ヶ月余で創業時の資本金2000万円が底をつき、出資についての相談を受けたというではありませんか。なんじゃそりゃ~!それ何かやばい話じゃないですか?と思ったのですが、どうもお金が必要なのにはまともな理由があるそうです。

なんでもローンチ時に一気に広告投入して急拡大したいようで、1億に届くくらいの広告費投入を目論んでいるのではないかという話でした。アプリは過当競争になってきていて、ただ単にリリースしただけでは誰もダウンロードすらしてくれません。

広告費を投入して広告経由でダウンロードが集まると、それに伴い認知度が上がり露出が増え、オーガニックな流入からのダウンロードも増えていくという流れができるそうです。これってECにおける楽天などのモールでの集客と全く同じことなんですね。最初に広告などで纏まった流入の流れを作らないと、オーガニックな流入にも全く期待できないという。

そういったわけでスタートダッシュを決めるべく広告費を投入するわけですが、アプリの競争の激化に伴い億近い広告費を投入しないとなかなか上位に上がることができないそうです。

そのために起業時から莫大な資金が必要になっているようですが、当たるかどうかも分からない事業に億近い金額を投入するというのは信じられないことです。すごい勇気というか暴勇というか、私には想像もできないことですね。

まあこの方は、エクイティファイナンスでの資金調達を目論んでいるらしく、自分では金銭的リスクを取らないつもりのようですが、それでもよくやるなあという感じです。

私じゃ絶対無理です。私とは真反対の起業理念のようです。私は大きく急拡大しなくてもジワジワ利益を上げていけばいいかなという考えの起業家なのですが、この方は一気に100億レベルの儲けをあげたいという野心家のようです。

これはどちらが良い、どちらが正解という単純な話ではありません。小さく始めて安全に手堅くジワジワ拡大か?リスクを取って最初から一気にブーストか?どちらも正解であり結果が出てみないと分かりません。

おそらく名を残す起業家になるのは間違いなく後者でしょうが、失敗した時のリスクは比較になりません。そして起業なんて失敗することのほうが圧倒的に多いのです。今回の方はエクイティファイナンスでの資金調達を目論んでいますが、デットファイナンスでの調達ならば創業者の個人保証は避けられず事業が破綻したら首をくくらなければいけなくなります。

いま世界に名を轟かせている偉大な起業家の陰には、その何倍、何十倍、何百倍、何千倍の散っていった失敗起業家が隠れているのです。

勝てば一攫千金、負ければ人生終了のハイリスクな起業をするのか、あるいは私のように大勝ちできなくてもコツコツ稼げる小さな起業を目指すのか。自分がどれだけのリスクをとれるのか、そして最終的に目標とする場所はどこなのか、そこへ到達するまでの時間をどう考えているのかによって戦略は変わるのでしょうが、なかなか難しい問題です。

今日は起業スタイルと、起業初期のお金の使い方について考えていきたいと思います。

起業時は浮かれてお財布の紐が緩む

私は今では埼玉県に激安で購入した自社所有の倉庫を事務所にしていますが、起業時は東京の真ん中に事務所を借りて始めました。起業時から4年ほど東京にいて、その後埼玉県の田舎に倉庫を借りて移転し、その後に競売で激安倉庫を落札して今に至ります。

その間、2000万円近い家賃を支払うことになりました。全くもって無駄金としか言いようがありません。はじめから激安の倉庫を購入するか、超ド田舎で激安倉庫を借りて起業すれば大幅に安く済んだのに。全くの無駄です。

もちろん事業の内容にもより、BtoBの営業が必要な事業でしたら東京に事務所がないと話になりませんが、私の場合はECであり小売業ですので東京に事務所がある必要が無いのです。ましてや自社発送で倉庫も併設しないといけないわけですから東京の真ん中で始める意味が分かりません。

しかし、起業をするんだという夢と希望に浮かれていた結果、東京で創業するという愚行を犯してしまうのでした。家賃で大浪費をしただけでなく、オフィス家具類やOA機器なども一式揃えたため、用意した数百万円の資本金があっという間に1/3になってしまいました。

当時私はアフィリエイトの収入がまだ月100万円以上あった為、会社に個人から貸し付けることで資金が行き詰まることはありませんでしたが、起業時に浮かれるといきなり起業家人生終了ということになりかねません。

私が使った初期費用は事業を成長させるための資金ですら無く、無駄に東京というブランドに拘り、オフィス家具を揃えるという形から入ることを重視することによって浪費した完全な無駄金です。

私は、小さく始めてコツコツ拡大してできるだけリスクを取らない小さな起業を選んだのにもかかわらず、起業の高揚感で無駄に資金を流出させてしまったのです。コツコツ型を選んだからといって安心してはいけないのです。創業時は無駄金を排除し徹底的に節約に努めなくてはいけません。

その後は反省して無駄金はできるだけ使わないようにしてきましたが、リスクを取らずにコツコツ1人企業を続けていますので儲けは大爆発していません。上場した起業家が手にする何十億、何百億というお金とは無縁の人生です。しかし、それなりに豊かにやっていますし、徐々に拡大できているので個人的には満足です。

ただ、爆発的に加速するのはなかなか難しいので、100億稼ぎたいという様な野心を持った起業家にはなかなか耐えられない起業スタイルかも知れませんね。

3ヶ月保たずに潰れた焼肉屋の韓国人一家

創業時に気合を入れて資金を使ってしまうのは万国共通のようで、ある時、最初の東京のオフィスの近くに焼肉屋がオープンしました。工事中からずっと観察していて、各テーブルの排煙ダクトやガス管工事から始まって、最終的には美しく仕上げられた高級感のある店舗に仕上がっていました。それほど大きなお店ではありませんが、スケルトンから工事していますので、最低でも8桁の工事代が発生しているでしょう。

テナントを借りる際の保証金や、調理機器や食器類などを含めると相当な初期費用が掛かっているものと思われます。すぐ近くなので1週間に1回位ランチに行っていたのですがオープンから半年保たず潰れるという快挙を達成しました。

安くてボリュームが有り質も悪くないランチ時はそこそこ客が入っていたのですが、ランチと肉質が違わずに値段が3倍位するディナーは常にガラガラで、オープン当初からやばい雰囲気が漂っていました。これ長くは保たないんじゃないの?とは思っていましたが、まさか半年保たずに潰れるとは思いもしませんでした。

あれだけコストを掛けてスケルトンからお店を作って一瞬で潰れるという悲劇は見ているこちらが辛くなるくらいでした。お店は韓国人と見られる一家?が切り盛りしていましたが、彼らは今頃どうしているのでしょう。恐ろしいので考えないことにします。

普通に考えれば信じられないことですが、飲食店がオープンからわずか数ヶ月で潰れるというのは珍しいことではないのだそうです。これは繁盛しているしていないに係わらず、資金繰りの問題だそうです。

飲食店を創業する方は、とくに東京などの都心でテナントを借りて創業する場合は、多くの場合資金を借りて始めるそうですが、初期費用をかけすぎてしまい運営費用が足りなくなってあっという間に行き詰まってしまうそうです。

訳も分からずに自分で始める場合はもちろん、開業コンサルタントなどを雇う場合も悪質なコンサルが蔓延していて、無駄に高い工事費を掛けさせたり、ムダに高い機器を導入させたりということがあるそうです。コンサルは、依頼者からのコンサルフィーよりも、紹介した業者からのバックのほうが収入のメインなんでしょうね。

いずれにしろ、起業で失敗しないためには、初期費用を限界まで抑えることです。結果を焦らずに徐々に拡大していくのが最も安全な起業と言えます。

そういえば歯科医院が潰れるのも過当競争だけではなく、資金繰りで潰れることが多いそうですね(開業歯科医談)。

儲からない話で初めて騙されたのは18歳位の時かな? 私は実は医学部を目指していたんです。しかし、センター試験で失敗して、センター試験後に文転したわけです。国立の医学部って6課目で9割以上の得点が必須なので、少しでも失敗すると結構厳しいですよね。 というわけで、泣く泣く
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それでも正しい資金の使い方ならリスクを取るのもあり

それでも安全な起業の方が良いと一概にいえないのは、とにかく企業としての成長スピードが遅いということです。

事業を拡大していくには資金が必要となります。拡大のために資金が必要な時に手持ちのキャッシュがない場合、デットファイナンスで銀行から借り入れをするか、エクイティファイナンスで出資を募るか、あきらめて時間を掛けて自社で利益を上げてコツコツとキャッシュを貯めるかしかありません。

リスクを取らない安全起業をめざすなら、当然時間を掛けてコツコツ利益を積み上げて自己資金を貯めるしか無いのですが、コツコツ貯めていては必要資金が手元に貯まるまで長い年月が必要になってしまいます。その間、ビジネスチャンスを逃してしまうことになりかねません。

ビジネスチャンスを逃さなかったとしても機会損失は著しいものです。資金を借りてさっさとはじめておけば、お金を貯めて数年後に始めた場合よりも、その間遥かに大きな利益をあげられたかもしれないのです。

ビジネスが当たったなら、どう考えても最初にリスクを取って資金調達を行い一気に攻めたほうが得なのですが、起業は必ず成功するものではない、むしろ失敗の確率のほうが高いというところが難しいところです。

創業者の連帯保証で資金を借りて事業に失敗してしまった場合、起業家人生終了どころか人生終了です。このリスクをとれるかどうかが、起業スタイルを決める大きな分岐点になりますね。人生かけて一発当てるのを目指すのか、安全策をとってツコツやっていくのか。

自分では資金的にリスクを取らずに出資を募って起業するという方法もありますが、当たるかどうか分からない事業に出資してくれる者なんてなかなか見つからないものです。

逆に簡単に出資が集まってしまうようでしたら(特にプロのエンジェル投資家からの)、成功確率が比較的高いと予想されますので、出資を受けるのは逆にもったいないことです。せっかく大当たりしても旨味は出資者に吸い取られてしまいます。これでは金銭面以外のリスクを取って大勝負に出た意味がありません。

結局どのような起業スタイルが良いのだろうか

大きなリスクを取った急拡大を目論むか、急激な大成功は納められないかも知れないものの安全策をとるか、という問いに対する答えはありません。結局はその人がどの程度リスクをとれるのか、最終的な目的にを何処においているのかによって異なります。

たとえ失敗しても立ち直れるような起業が良いなら、最初にリスクを取って急拡大することは望まずに、自己資金でコツコツ拡大するべきです。一か八かで人生逆転を狙っていて、失敗したら人生退場する覚悟ですという方は、リスクを取って資金調達して急拡大を目論めばいいと思います。

また、10年以内に1000億稼ぎたいという人は、リスクを取って資金調達を行って急拡大するしか無いでしょう。自己資金だけでそれほどの規模のビジネスまで育てようと思ったら、最高に順調に行って数十年間の時間が必要になるでしょう。

いずれにしても大きく稼ぐために事業規模を大きく拡大したいというなら、資金調達は不可欠です。工作機械などの設備投資が必要な事業だけでなく、ウェブサービスなどのマンパワー以外の設備が必要ない事業でもそうです。人を雇うのに一番お金がかかるのです。

どうしてもリスクは取りたくない、でも大成功したいという無理難題を言うワガママなあなたには、アフィリエイトをおすすめします。アフィリエイトというかネットを使ったメディア事業ですね。

ウェブメディアは、レバレッジが効き1対多のビジネスを可能にする画期的メディアです。もちろん成功する確率はリアルビジネスと変わりませんが、当たれば莫大な収益をもたらします。かつ、大きな資金が必要ないというところが大きなポイントです。

資本が必要なく自分の身一つで始められる事業としては、天井が最も高い事業と言えます。資金調達しなくても、最短で起業から1,2年で、億単位の収益をあげられるビジネスなど他に無いでしょう。

繰り返しますがアフィリエイトをはじめとしたインターネットメディアビジネスで成功できる確率は、リアルのビジネスで成功するのと同じくらい、場合によってはそれ以上に低く、大変難しいものです。

それでも、起業時に金銭的なリスクを取ること無く、たどり着ける限界点(天井)がここまで高いビジネスは他に例を見ないものだと思います。

やりたい事業が決まっていなくて、リスクをなるべく回避したいと思っていて、志が高い方は、ウェブビジネスが最適だと思います。まあ、やりたいことがないけど何となく起業したいなんてマインドじゃとても成功できるとは思えないのも事実なんですけどね。

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